
こんにちは!
ふじあきです。年間に、約50冊本を読んでいます。
この記事では「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」を要約し、紹介していきたいと思います。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」がなぜマーケティング初心者にオススメなのか?

なぜ、マーケティング初心者に「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」をオススメするのか?
答えは、「マーケティングとは何か?」を体系的に学べて、尚且つ全体像を理解することができるからです。
マーケティングを全く知らない、これから勉強するという人には、
「マーケティングの本質を知ること」が最重要になってくるのです。
マーケティングに向いている人はどんな人なのか?
マーケティングに必要な要素は何なのか?
それをこの本は教えてくれます。
だからこそ、図も多く、わかりやすい文章で書かれたこの本をオススメします。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」の評判
著者・森岡 毅って、どんな人?
- 日本のマーケター、実業家。
- 元株式会社ユー・エス・ジェイ チーフマーケティングオフィサー 執行役員。
- 経営難に陥っていたテーマパーク・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや丸亀製麺を立て直した人物として知られ、「日本を代表するマーケター」とも称されている。
マーケティングの本質とは何か?

マーケティングって何?
「マーケティングってね、売るというよりもね、売れるようにする仕事だよ。」
森岡さんが小学生の子供に「まーけてぃんぐってなに?」聞かれた時の返事
マーケティングとは、簡単にいうと放っておいても顧客が商品をバンバン買っていくことです。
放っておいても売れるということは、「選べれる必然(選ばれて当たり前の理由)」を作れるということです。
顧客の違いによって、マーケティングを二つの枠組みに分けることができます。
一つは、「B to B マーケティング」
法人(会社)を顧客として商品を売る場合のことを言います。
二つ目は、「B to C マーケティング」
個人(消費者)を顧客として商品をうる場合のことを言います。
これからは、マーケティングの入り口として、最もわかりやすい「B to C」の目線で進めていきます。
マーケティングの本質とは
マーケティングの本質とは、「売れる仕組みを作れるようになること」です。
どうやって売れるようにするのかと言うと、消費者との接点を制する(コントロールする)ことで売れるようにするのです。
コントロールすべき消費者との接点は主に3つある
- 消費者の頭の中を制する。
- 店頭(買う場所)を制する。
- 消費者の使用体験を制する。
(1)消費者の頭の中を制する
人の認知を有利に変えることで、自ブランドが選ばれる必然を作ります。
選ばれる必然は人の頭の中に作ります。
人間は知らないものに対して購買行動をとりにくい生き物です。
すべてのマーケターが最も留意して頑張っていることは、自ブランドへの消費者認知の獲得なのです。
(2)店頭(買う場所)を制する。
こんな経験したことはありませんか?
「自分が欲しいと思った商品を買おうと思って店頭に行ったのだけれど、その商品を見つけられなかった。品切れだった。」
消費者の頭の中に十分な認知と有利なブランドエクイティーを築けたとしても、そのことが必ずしも購入に結びつかないことがあります。
それは「消費者が購入する現場」に大きなビジネスドライバーがあるからです。
それを有利にコントロールできなければ、ブランドの潜在的な売り上げはどんどんと制限されていってしまいます。
(3)消費者の使用体験を制する。
消費者の最初の購入を「トライアル(Trial)」と言います。
2回目の購入を「リピート(Repeat)と言います。
このリピート率に最も影響を与えるのが、購入して実際に使ってみた商品の使用体験です。
マーケーターがやるべき王道は、商品やサービスのR&D(研究開発)に対して、消費者が喜ぶものをあらかじめ作らせておくことです。
消費者を大きく落胆させるような商品ならば、ブランド価値を大きく毀損するので世の中に出ない方がマシなのです。
「戦略」を学ぼう

「戦略」って何?
戦略とはもともと戦争から生まれた考え方です。
戦略の「戦」は戦うこと、「略」は謀り考えること。
つまり「戦争に勝つためにあれこれ考えること」です。
戦略の定義
戦略とは、目的を達成するために資源(リソース)を配分する「選択」のこと。
「目的」=達成したいこと
「資源」=自分たちがつかえるお金や人員
「配分する」=文字通り分けること
簡単に表すと、
戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、なにに集中するのかを選ぶことです。
「戦略」と「戦術」の違い
「戦略」は目的を達成するための資源分配の選択でした。
「戦術」は戦略を実行するための具体的なプランのことを言います。
戦略的思考は「目的→戦略→戦術」と下方展開していきます。
ここで重要になるのは、「目的→戦略→戦術」の順番で考えることです。
最初に目的を明確にすることが何よりも重要。
そして、戦術よりも先に戦略を明確にすることが次に重要となっていきます。
戦略が正しいと正しい方向へ進み、戦術が強いと遠くまで飛べるのです。
マーケターに向いている人、いない人

マーケターに向いている4つの適性
(1) リーダーシップの強い人は向いている
リーダーシップとは、人を動かすことで結果を出す。
リーダーシップの優れた素質は子供の時から発言します。
目的を掲げて集団を引っ張った経験や自分自身が起点になることで
全体を良い方向に変えた経験をしたことがある人は、マーケターの素質があります。
(2) 考える力(戦略的思考の素質)が強い人は向いている
マーケティングで食べていくためにはある程度の知性が必要です。
考える力があまりに足りないと、マーケティングは覚えられないし仕事にならないのです。
高い知性を戦略的に活用できる人がマーケティングにはめちゃくちゃ向いています。
例えば、戦略的なボードゲームに興じてきた人、部活で作戦立案の担当をしてきた人が向いているでしょう。
(3) EQの高い人は向いている
人の心を読み解く人が上手な人。
「空気」も「行動」も抜群に読める人。
そんな人をEQが高いと言います。
優れた感知能力は全ての調査や判断に十分な時間をかけられない実践でこそ重宝される大戦力となります。
このタイプの人は、社交的で人気者、幼少期から現在に至るまでの多くの情報を自然体で吸収してきた人に当てはまる傾向があるようです。
(4) 精神的にタフな人は向いている
様々な経験から学んで自分を変化させるためには、精神的なタフさが必要となってきます。
マーケターとして実力を蓄え続けていく長い旅路には、凹まされることがたくさん起こります。
成功に対しての貪欲さ、失敗に対する打たれ強さを持っている人はマーケターに向いています。
マーケターに向いていない人
上記の4つの適性に一つも当てはまっていない人は、マーケターになることをオススメしません。
しかし、自分のことはよくわからないものですよね。
マーケターの素養があるのか確かめられるオススメの方法を一つ紹介しておきます。
それは、マーケティングの業務を体験できる機会にできるだけ参加してみることです。
その仕事を「面白い!」と思えた人はマーケターに向いています。
素質はそこそこあったら十分です。
あとは適切な育成環境と、何よりも大事なのは本人の情熱と努力なのです。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」の感想
マーケティングの本質とは何なのか。確信を迫ること答えを教えてくれた本でした。
マーケティングについての知識はほぼゼロに近いものだったのですが、
本書を読んだおかげで全体像と本質を理解することができました。
本書の特にいい点は、例が非常に分かりやすいと言う点だと思います。
小学生が読んでも、理解することができるような文章であり、
筆者がマーケターについての情報を情熱的に説明してくれるのは心に響きました。
「マーケティング」は、日々の勉強、バイト、人間関係それら全ての事象に応用することができます。
読んでおいて損はない良書でした。
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」のまとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」を要約・解説させてもらいました。
もしも、もっと詳しく読んでみたいと感じたなら、
ぜひ、「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」を購入して実際に手に取っていただき、読んでもらいたいです。
コメント